セレクトショップ・ヘブン
エピソードⅣ 始まり
暗くて何も見えない所だった
僕はずっとぼーと立っていた
どのくらいしたんだろうか奥に光が見えて
次第に光は強く大きくなった

反響するように声がきこえた
お前は罪人でもなく善人でもない
お前は天にも地獄にも行けぬ

「僕はどうなるの?」

お前は消えるこの闇に同化していき
いつかは自分を忘れ闇に溶ける

「・・・・・」

そのかわりお前の望みを1つ叶えよう

暗闇に大きなガラスまどが現れる
外に見えるのは僕のママとパパ
パパはママじゃない女の人と抱き合ってる
ママはお友達と遊んでる
そして最後に映したのは死んだのを気付かれず
腐っていく僕

憎いだろう
お前の両親を殺してやるぞ

僕は首を横にふる

「憎くはないよ。すごく可哀想だよ。」

声は押し黙ってしまった

「僕は何もいらないよ」

暗闇に向けて呟いた


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