好きとか、嫌いとか。
とりあえず、笑顔ふりまく。

「ねぇ、亜衣ー!男子が呼んでるよー!」

友達が指差す先には、真面目そうな男の子。
耳まで真っ赤ー。かわいー。

「ぁ、うん!ありがとー!」

私は、廊下にいる真面目君に駆け寄った。

「どうしたのかなっ?私に用事・・?」

なんていってるけど、告るんでしょ?
さぁ、いいなさいっ!

「えっと・・・、亜衣さん!僕と付き合ってくださいっ!」

「・・ごめんね!今日、用事あるんだぁ・・・。」


そして、笑顔を振りまきますよ。

真面目君は、満足して帰っていった。


「やっぱり、亜衣はモテるねぇ・・・!」

でしょ!・・・。
なんて口に出せないからー。

「ぇー。そんなことないよぉー!私なんかがモテたら、みんなかわいいよぉ」

「やっぱり、亜衣は鈍感だねー!」

・・・(笑”)

騙されてますね。

私のこの、笑顔にっ!
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