先輩、叶わない恋の叶え方教えてください。
一章 貴方との出逢い
バッシィ!バッシィ!
玄関マットを嫌と言うほど箒で叩きつける。
私は柳 晴子。14歳。晴れる子になります様にってつけられたの。簡単でしょ?

今なにやってるかって?
掃除&ストレス発散。
むしゃくしゃするときはこうやって
玄関マットをフェンスにかけて
バンバン叩くの。ごめんねマットさん。
今日はテストの結果でのストレス。
英語が分かんない。
than?なんでそんなのつけなきゃいけないか分かんないよ。
もーやだっ!

より一層強く叩く。
するとスルリってマットが向こうに落ちていく。向こうは小川なのに!!

『早くとらなくちゃ!!』

手を伸ばしたのも虚しく
マットはポチャンと小川へ

『もーだめだぁ…。』

落ち込んでると…

「マット拾ったよー!」

って声が!
急いで駆けつける。
なんと、向こう側の橋の上から棒を伸ばして拾ってくれたみたい!

「ありがとうございます!」

みると、先輩だ。
うちは中高一貫だから高校生の先輩だ。
優しそうな目。すこーし乱した制服。
だけど清潔感はある。

「いーよー!次は拾ってあげれないかもだから気を付けなよ~」

あ、優しい。
さっそくですが

恋というものに落ちたようです。

< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop