先輩、叶わない恋の叶え方教えてください。
六章 告白
ついについに

卒業の日がやってきた。

中学生も卒業式だったから、
終わって外に出たら、
中学生と高校生でごった返していた。

人混みを掻き分けながら自転車置き場まで向かうと。

松枝先輩がいた。
向こうが小さくてをあげたから私も会釈する。
そして先輩がこっちにきた。
胸には卒業式のコサージュ。

「あのさ…」
「先輩…。」

私は先輩を遮った。
抑えがきかなくなっていた。

「叶えない恋の叶え方教えてください。
私の好きな松枝先輩は
叶わない恋の相手なんです…。」

先輩がポカンとする。
そして、長い沈黙。

焦っているとき手が延びてきて私を抱き締めた。

「ちょっ…先輩?!」

「俺も。一目見たときから好きだったんだ。君をみかけるたびにどんどん惹かれていく。付き合ってよ。」

「先輩でも、彼女さんは?!」

「ふった。卒業式の前に。
君じゃなきゃダメだったんだ。」

涙が溢れてきた。

「告白の返事は?」

って聞かれた

青空に

「Yes!」と明るい声が響いた。
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