男子1人のシェアハウス2
幼い頃。 桃


5歳の頃。


私は凉ちゃんのお兄ちゃんに恋をしていた。


「凉ちゃーん!!」


凉ちゃんの家の前に行くと必ず名前を叫ぶ。


「何だよ。桃と遊ぶ気分じゃない。」


凉ちゃんは意地悪だった。


「いいじゃん!行こっ!!」


私が無理やり腕を引っ張らないと遊んでくれない。


「じゃあ、今日は公園まで競争ね。」


凉ちゃんはビューンと走っていった。
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