2番目に好きな人との結婚
…もう…意識のない和也に 澪は延々と
話しかける…
「ねえ…起きて。今日 暖かいよ…もう春だよ。もうすぐ 桜 咲くかな?桜咲いたら…桜並木 散歩するんだよね。
…この子生まれたら 海行くんでしょ?サッカー 教えるんでしょ?…ワールドカップ 見に行きたいって言ってたよね、
…ひまわり畑にも行くって約束したよ?
2人で行ってない所…3人で いっぱい行くんだよね。私…和也の運転なら 何時間でも 酔わないから…どこでも行けるね。
…ねえ…シルビアに まだチャイルドシートつけてないよ。私 出来ないんだから…
和也が つけてくれないと。ベビーベッドも…和也が組み立ててくれるんでしょ?
私…出来ない事 いっぱいあるんだから…機械オンチだから…和也が教えてくれないと困るよ…
和也がいないと 困る事…いっぱいあるんだから…
ねえ…返事して?…私ばっかり しゃべってる…
ねえ…和也…返事して
お願い…声…聞かせて……お願い…
置いていかないで…………」
…和也は…そのまま意識が戻る事がなく
……息を引き取った……