Goodbye My Baby
それ以来、私たちはごくごく健全に付き合っている。

キスするまでだって、それなりの時間があった。



『1の5のエロ王子』と呼ばれていた優哉。

『いかにもヤッてそう』といわれる私。


この2人が、こんなに普通なつきあいをしているなんて誰も信じてくれないだろうけど。




優哉は、これまで『そういうこと』を私に求めなかった。

私を大事にしてくれた。



その優哉が、初めて『そういうこと』を望んだ。


嬉しくなかったといえば、嘘になる。

ようやく女としてみてくれたんだな、と思ったから。




優哉の家のチャイムを押した。

胸がドキドキしていた。

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