Goodbye My Baby

「桜、本気で言ってんのか？」

「こんな時に冗談言えるほど、私強くないよ」




優哉の驚いた表情がおかしかった。

こんな状況で笑えるはずがないのに、思わず笑ってしまいそうだった。





「でも・・・桜はいいのか？」

「何が？」

「産まなくて・・・後悔しないのか？」




優哉の声が震えている。




「いいの。優哉だってそうでしょ？」




困ってるでしょ？

堕ろしてほしいでしょ？

自分の将来に傷をつけたくないでしょ？




「違う！」