ユビキリゲンマ
三章 異変
次の日…
華の机の上に置いてあったのは
1輪の菊の花。

誰のいたずらか分かんなくて
イライラしながら

「華にいやがらせしてんのだれ?!
早く出てこい!」

って教室で叫んだ。
でも、しーんとしていて、何人かは泣いている子もいた。
は?(笑)ウソでしょ?(笑)
そんなはずない。だって華は毎日元気で…。

トイレから数人の女子が出てきて、教室に入ってきた。
その数人の女子に支えられながら入ってきたのは優子だった。
涙で顔はぐしゃぐしゃ。
嗚咽を漏らしながら今にも崩れそうだ。

すぐに駆け寄る。

「優子おはよ。どうしたの?華になんかあったとかないよね?」

優子は真っ赤に腫れた目で私を見て

「うっ…えっぐ…あっ…あのね…うっ…
今朝ね…っぐ…は…華がね…っ…変死体でっ…ぇぐっ…発見っ…されたの…っ。小指がっ…なっ…なくってて…ぅっ…首から顔にかけてっ…ぇぐ…針がちょうど千本刺されてたって。」

は…。死んだの?華が。

殺された?


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