世界一のスキ。

アイツにフォーリン☆ラブ

*.*.*.*..*.*.*.*

あたし、キヨセ ハルカは、生徒会の
書記担当。いよいよ中三になって、
大いそがし!

生徒会のメンバーはみんな仲がよくて、
仕事も楽しいんだ!

いっしょに書記やってるミオには、
中二の終わりに、年下のカレシができた

幸せそうでいいなぁなんて思ってたら、
あたしも、きのうとつ然、副会長に
告られちゃった。

でも、あたしの返事は……「NO」。

副会長のことはキライじゃない。だけど
「いい仲間」としか思えないんだもん。

つきあうなら、ロマンチックに恋に
落ちたかったし……。

あしたは新入生の入学式。準備で体育館
へ入ったら、マットの向こうに人かげが

「あれ?副会長?」

やだ、マットにもたれてねちゃってる!

窓から入ってきたサクラの花びらが
降りつもってもきづかないなんて、
つかれてるんだなぁ。

「力仕事は男にまかしとけ!」なんて、
すごくがんばってたもんね。

それにしても幸せそうな寝顔。
ふふっ。いい夢でも見てるのかな。

そのとき、目をとじたまま、副会長が
何かつぶやいた。

「……ハルカ……スキだよ」

ちょ、ちょっと……副会長ったら!
夢の中でもあたしのこと……!?

こんなにつかれて、ねてるときまで、
思われてるなんて……ふふふっ

あれれ?あたしってば今
フォーリン☆ラブしちゃった…みたい。

副会長を見る目が「仲間」から「スキ」
へ!?やだぁ

深呼吸して副会長を起こしたら、
「つきあってみよっか?」
って、ソッコー伝えてみよっかな。

【アイツにフォーリン☆ラブ】(おしまい)
< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop