僕のとなりで。
第2章
今思えば

もっと長い瞬間(とき)を

君と過ごすことが出来たかもしれないね。

僕の心の中を見ているかのように

いつも僕が欲しい言葉を

君は笑顔で伝えてくれた。

その言葉と笑顔に

どう答えていいのか分からない僕は

いつも

素っ気ない態度でごまかした。

素直になれない僕が

君との瞬間を

短くしたんだ。

幼い自分が

君を失ったことで大人になったのが

悔しくて

今でも涙がとまらない。
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