ホストの憂鬱
第三章
俺達は並木通りのメイン通りから脇道に入り、ムーンの事務所へと向かった。

見るからに治安の悪そうな雰囲気をかもしだしている通りだ。

「知、さすがに人が少ないな」

「キョンらしくもない。ビビってるのか?」

たしかにビビってるな。普通は緊張するものなんだけど、飲み屋と言う世界は、何か違う世界のような気がしていた。

そう、たとえるならメイン通りにいる一般人を表にするなら、水商売は裏の世界に思えてならない。

脇道に入ってすぐにムーンの事務所があるビルに到着した。
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