ホストの憂鬱
第二章
隔離されたスキー場から俺は広島に帰ってきた。

一周間の間、毎日、求人情報誌を買って帰り、スキー場でも一緒だった、知『とも』と職探しの毎日だった。

知と知り合ったのは高校だった。俺達の行った高校は広島でも馬鹿で有名な県立高校だった。

同じB型だらか、みょうに馬があい、馬鹿ばっかりやってきた仲間だった。

知の悪い癖はとてつもないナルシストで、世界で一番カッコイイと思っているところだ。

まあ、不細工なわけではないが、自意識過剰の枠をはるかに超えた人物には間違いない。

その知もスキー場から帰っての一周間、居候状態で毎日、俺の部屋で職探しと、テレビゲームをしているありさまだった。

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