付き合う→結婚

「ご…ごめんなさい。私…」

私…圭太を突き飛ばしてしまった…。

ただ… 

ただ…

ただ圭太は私に…

キスしようとしただけなのに…。

びっくりしたからとはいえ私は何て事を…。

「して。って…言われても出来ないよね…。
本当にごめ…」

「目、閉じて…」

「えっ?」

してくれるの?

「分かった…」

私は目を閉じた。

私…キスするんだ…圭太と…。

圭太と…圭太と…。

「土屋くん」

目を開けると…

「圭太…」

圭太が居るのに…

「ごめんなさい…」

私は土屋正男の顔を思い浮かべてしまった…。

「ごめんなさい…。私…」

「分かっただろ…。

お前は俺を好きじゃないんだ」
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