恋愛スキルライセンス
一章 法律の導入

恋愛スキルライセンス



俺の名前は圭一。どこにでもいるような普通の高校生だ。


ちょうど春休みが終わって、今日は始業式だった。



校長の長い話を右から左へ聞き流す体育館で、俺はふとこんなことを思っていた。






「なんで女の子の恋って報われないのだろう」







自慢ではないが、俺はけっこう女子から恋愛の相談をされる。



俺自身の恋についてはまったく相談はしてもらえないけど、俺はそれでもいい。




恋愛なんてくだらない…、中学生の頃からそんな風に思っているからだ。

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