天才極甘党系男子



キッチンに入ると濱さんが面白そうにカウンターから見てくる。


「新作作ったら?」


「あれはまだ教わってないです」


「じゃあ、俺が教えるよ」


そう言ってカウンターから指示を出す。


新作はわたしが提案した図案を元に作られたデザート。


濱さんが一生懸命考えてくれたんだ。


「あれ、惺也?」


「帰ってきたんだ」


そこには店長。


「ほら、できたよ」


そう言ってわたしに見せてきたのは招待状。


可愛らしい、おしゃれななんとも2人らしい作り。


「ほら、続き」


濱さんに、急かされてわたしは慌てて作業に戻った。



< 200 / 306 >

この作品をシェア

pagetop