天才極甘党系男子
わたしは涙でぐっしゃぐしゃの顔を上げることができない。
すると、颯佑はゆっくりわたしの頭を胸に寄せた。
わたしはべったり地面に座り颯佑に体重を預けた。
「ごめん、今まで不安にさせてて」
「っ…ヒクッ……」
わたしはただ首を横に振る。
「…これからも、たくさん迷惑かけると思うけど…」
「いっ…いのっ……」
「僕は話すこともそんなに上手じゃない。
家庭よりも仕事優先だし、きっと……」
「わたっし……大丈夫…」
きっとものすごくぶさいくだけどわたしは顔をあげた。
そして笑顔になった。