天才極甘党系男子
非常にまずい。
とても気まずい。
「どうして、バイトしてるの?」
「すみません、勤務中ですのでそういう話なら別の機会におねがいします」
わたしの後ろから濱さんが顔を出す。
すみません、と木元さんがいう。
わたしを連れて濱さんは元いた位置に戻った。
「友だちなのか知らないけど今は仕事中だぞ」
「すみません」
「さっきの笑顔はどうした」
「にーっ」
無理やり笑顔を見せる。
濱さんはそんなわたしの頭を軽く叩くと優しく笑った。
「きっと大丈夫だよ」
そう言って新しく来たお客様に挨拶をした。