恋の授業。



「はぁあっ?!!!」



マリの大声が頭に響いた。



シーっ!と言って睨むと、トーンを下げてもまだ大きい声で、これで何人目よ?!と怒っている。



今日はマリと買い物をしてからお茶をしている。



「わかんないよ…」



適当にはぐらかせば、間髪もいれずに、5人でしょっ!と怒っている。



「……………」



マリが怒っているのは、ワタシが新しい彼氏をつくらないからだ。

昨日、1つ下の学年の子に呼び出されるところを見ていたらしいマリの追求が始まった。



「結構イケてたのにぃ!」



好きだと言ってくれる人は何人か…マリが言うには5人、いたけど、そんな気になれないんだから仕方ない。



「付き合ってみればグッときてカチッとハマってもう超ハッピーかもしれないじゃん?!」



いろんな効果音と身振り手振りで自論を語ってくれるけど、それはできないって、マリもわかってるはずだ。



「あ、ワタシこの後撮影だからもう行くね!」



「あっ!逃げたな!」



なんとなく今は、恋愛の話をしたくない。
少し距離をおいていたい。



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