恋の授業。



うぅぅ。今日もホクロメガネはグイグイくるなぁ



「うん、だからね?森川君があまりにも犬みたいだからさ?…」



「………」



……え、何か返事をしてくれよー



「まぁいいでしょう、仮に森川君が犬だとして、それでも君は誤解を解きたいと思っている。」



「いや、解きたいとは思ってないよっ。ただ、なんか、悪いかな?って。」



そう、ワタシが悪く思われたとかじゃなくて、あのしゅんてしてる森川君がかわいそうな気が…



「要するに、君は森川君をどうでもいいその他一般とは思っていない、ということ、もっと言えば、気になるということですね?」



「いやいやそれは…」



「僕には思ってることを言うって話、忘れたんですか?」



…いや忘れちゃいないけど…。



ワタシは、森川君が気になる………?



「まぁ何にしても、その誤解、とやらは説明して解いておいた方がいいんじゃない?多分それが、森川君も君もスッキリするよ。」



最後にそう言ったホクロメガネになんとなく違和感を感じたけれど、それは何なのかわからなかった。

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