一夏の花


「だからさ、僕のことは友達と思ってよ」
 乾いた笑い方で彼は言う。
「友達? 無理、ヤダ、友達とか絶対ない、ていうか友達ってなんだし、分かんないよ」
 私は焦った。自分の思考に没頭しているうちに、話が変なことになっている。
「えー、僕五コぐらいしか変わんないのに。じゃあせめてさ、ヒロって呼んでよ」
「……もういい」
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