一夏の花


 検査の前に診察室に入ってきた彼女を見たときは、思わずページをめくる手をとめた。


 なんていうか、これはモロタイプ、ってやつか。


 一目惚れと同じようなことを、このとき僕は患者にしてしまっていた。

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