千日紅~永遠のキズナ~
どれくらい、走ったのだろうか?


息が上がって、喉が焼けるように痛い。


でも、あたしは走るスピードを緩めることをしなかった。


早く、、、早く、、、蓮に会いたくて。


見慣れた風景が目に入ってくる。


もう少し、、、もう少し、、、。


あたしは最後の力を振り絞って、向った。


ここに最後に来てから、もう2年以上の月日が流れている。


スミレさんは鍵がなくて、中に入れないって言ってた。


だったら蓮が死んだ日から、誰もここには来ていないはず、、、。


きっと最後にあの場所にいたの蓮だったはずだ。


、、、蓮。


もう少しで、会えるよ。

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