千日紅~永遠のキズナ~
あたし達が乗り込んだのを確認すると、車は走り出す。


「で、どこの族なの?」

「さすが、珠愛」


一応あたしも、族で生きてた人間だからそれくらいわかる。


「アメジスト」


あさひが口にした族は康樹やトシちゃん、恭ちゃんが居た族。


「まさか、、、。あさひ、また族に入ってんの?」

「あたしじゃない。今のあたしは、守られる側。族に入ってるのは雅樹の方。雅樹、今アメジストで副総長してるの」


そういうことか、、、


あさひは、アメジストの姫なんだ。


「雅樹なら副総長じゃなくて、総長でもおかしくないんじゃない」


千日紅の時は幹部だったけど、別に雅樹が弱かったわけじゃない。


周りが強過ぎただけの話だ。

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