トレモロホリディ
私の生まれは稲作が盛んな超がつくほどの田舎で。


この大都会東京とは比べものにならないくらい若者の就職先はなかったりする。


若者は皆都会へと進学、就職していくのがほとんどだ。


実家に帰ったとしても家族に煙たがられて、歓迎されないのは目に見えているし。


仕方なく私は大学卒業後も東京に残り、フリーターをしながらなんとか食い繋いで来た。


だけど、それもほんの数ヶ月もすると、雲行きが怪しくなってしまった。


親からの仕送りが無くなってしまった今。


大学時代に住んでいたアパートの家賃があまりにも負担になっていたからだ。


そこで私は郊外の安いアパートを探し、なけなしの貯金をはたいてそこへ引っ越すことを決意したのだった。
< 2 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop