トレモロホリディ
「壮真君、どうしよう。

湊君とめぐるちゃんが元に戻ったらどうしよう…」


「美菜ちゃん…」


「だって…。

言えなかった…。

行かないで、なんて。

まだ好きって気持ちも伝えてないし。

こんなことなら、もっと早く言えば良かったの?

誕生日を待たずに。

そしたら、引き止めること、出来たのかな…?」


言いながら、ポロポロ涙が流れた。


いやだよ、湊君。


めぐるちゃんと元に戻っちゃやだ。


だけど、私が。


自分で湊君の背中を押しちゃったんだ。


止めるチャンスはあったはずなのに。


私がいけないんだ…。

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