トレモロホリディ
キミと過ごす時間はいつでも
その日は朝から超絶幸せだった。


同じ時間に起きて、一緒に朝食を食べ、駅までの道を一緒に歩き。


通勤電車では、湊君が私を守るように立ってくれて…。


会社でも湊君を何度も見ることが出来るし。


こんな日が訪れようとは…。


あぁ、本当に嬉しすぎる。




そうして迎えたお昼休み。


湊君とお昼に行けるかなあなんて思っていたけど、


湊君は同じ部署の人達に誘われて行ってしまったようで。


ま、まぁ初日だしね。


またチャンスはあるだろう。


私は総務の女の子達3人に誘われ、エレベーターで地下1階に降りた。


今日入ったお店は、ワンプレートランチがお得なカフェ。


入口に近いテーブルに案内され、4人でその席に座った。


ふとお店の奥に目を向けると、湊君と男性社員3名が食事をしている姿が目に入った。


湊君もこのお店に来ていたんだ…。


こちらに気づかないかなあなんて思ったけれど、店内はほぼ満席だし、席も遠いし、それはちょっと無理そうだった。

< 485 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop