あの頃の空。
第一章 ―始まり―
―ふと、空を見上げれば
『あの頃』を思い出せる。

そんなことばかりで
私の中の時間は平凡に過ぎて行くのだ―


そんな私が、あなたに会ったのは、いつ頃だったでしょうか…
会ったその日から、私は全然違った日々でした。



華やかな桜が一枚一枚舞い散る春。

中学への入学式。
ショートヘアーでどこにでもいる普通の私、沢本千沙(さわもとちさ)。
性格もまあ普通の人だろうと自分で思う。
今日、私はこの“西南中学校”に入学する。

新しい制服。ちょっと大きめ。
新しい自転車。もうピカピカな姿を装っている。
新しい校舎。校舎自体ボロボロだけども、それでも新しく感じる。
新しい友達。これから友達ができると思うとワクワクする。

いつもと全く違う雰囲気の中。
私は知らない人達の人混みを歩いている。
知らない人達の会話を聞きながら。
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