あたたかい場所

「バラしたら、美紗ちゃんに圧力かけられて店潰れちゃうよ」


「ちょ、おっちゃん!」

「はは、ごめんね」
冗談を交えて話す紳士風な男性は推定50代くらい。



美紗とは結構親しいのかな?

「彼氏かい?」

「まさか!幼馴染みで、事務所の社員やで」


「そうかい。ゆっくりしていってね」

僕にそう言うと、男性は個室のドアを閉めた。



僕のことを彼氏だと間違えたあたり、晴輝さんとの関係は知らないのかな…
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