春風



心のどこかで成美を避け始めていた。


1日1通送っていたメールも、2日に1通になり、3日に1通になったりした。それでも成美は毎日ちゃんと送っていてくれた。


そんなことへの、うしろめたさもかんじていた。


おれはますます篤紫たちと一緒にいることが増えた。


成美のために作っていた時間も作らなくなった。


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