春風
おれたちはグランド中央で泣きながら抱き合った。
苦しいときだって、きついときだって、こいつらがいたから、仲間がいたから頑張ってこれた。
そして悲願の全国大会出場を果たすことができた。
この涙には嬉しさとか、感動とか、いろんな思いがいりまじってる。
赤藤のキーパーも泣いていた。
今なら許せる気がする。おれはそいつのところに行って握手をした。
【俺たちの最後の試合が青欄で良かった。なにも悔いはない。】