幽霊倶楽部!



「小鳥遊~まだ行きたい高校決まってないんだったら栖蘭高校はどうだ?」



中3の秋、担任に呼び出されそう言われた。



「いえ、高校に行くつもりないので…」



というか、行けるわけ無いしね…

家は父と2人暮らしでお母さんは私が小さい頃に他界。

昔から貧乏だったのは、今も継続中。



「いや、それがな。今年から奨学金制度が栖蘭高校にもできたんだ。入試でトップになると学費、制服代も高校側が全て負担してくれるらしいぞ。小鳥遊の成績なら行けると思うぞ」



学費も制服代も…



「…私、栖蘭高校受験します!」



と、意気込んで入学したはいいけど…

全然話が合う人がいないなぁ…

周りはお嬢様やお坊ちゃんばかり。

退屈になったあたしは放課後に校内を探検してみることにした。


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