あたしの証~番外編~

▽復讐Ⅱ

それから三ヶ月が過ぎた。
バイトのお金は全て使わず、タトゥーのために貯金した。


その時に哲から彫師を紹介してもらって、入れる絵の打ち合わせをしていた。



「入れる意味とかって考えてますか?」


俺に彫師の貴さんが尋ねてきた。
…意味?



「何か、憎いみたいな意味ないですかねえ?」


「憎い?」


「はい、一生憎むみたいな」


「う~ん、そうゆうのあまりオススメしないけど…理由あり?」


「はい、どーしても入れたいんです」


「…じゃあ、赤黒い薔薇はどうですか?」


「赤黒い…薔薇?」


「意味は一生憎み続ける。花言葉ですけどね」


「…それ。それにします!」





筆記体のAkariの下に赤黒い薔薇を入れたデザイン。
簡単に貴さんが書いてくれたのを見て、俺は頷いた。


次の給料入ったら彫ってもらうことに決めたんだ。
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