あたしの証~番外編~

なつき時代

あかりと別れて、しほにさよならを告げられて…気付いたら一か月が経っていた。


携帯アラームが俺を起こそうと躍起になる。
まだ夢の中の俺はにゅっと腕だけ伸ばしてそれを掴もうとした。


どうにか、引っ張る事に成功すると半目を開けながら携帯のアラームを止めようと画面を見た。



そこにあったのは一通のメール通知。


誰だ。

相手は哲だ。



【夏樹、遊ぼう。】



「はあ~…っ」


溜め息をつきながら、枕に顔を埋めるとゆっくり口角が上がっていく。



哲ってば、変わらねえ。
何だ、このメールは。


一度、髪の毛をわしゃわしゃしてから一気に起き上がる。
それから大きく伸びをした。


「よしっ」



気合いを入れると、俺は仕事に行く準備を始めた。
哲には後で電話でもするか。


そう決めてから、洗面台へと向かう。
顔を洗って歯磨きして、ワックスをつけると洋服を着替えた。


準備時間10分足らず。


俺のいつもの朝だ。
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