三十路前の綴り
プロポーズ
母のこともあり
頭の中がスッキリ
しないような状態のまま店に出勤し、
毎日を過ごしていた。

そして
パトロンの
橋内さんと
食事に行くことになり、橋内さんから
思いがけない
話を持ち出された。

橋内『なぁ、祢々、俺と結婚せぇへんか?俺の家で暮らして息子と祢々と俺と一緒に幸せになれへんか。』

と、いきなりの
プロポーズをされた。

ここで
説明しておくが
橋内さんとは
体の関係は一切ない。

手を繋いだ事さえも。

前にも書いたが
橋内さんへの
恋愛感情は
全くこれっぽっちも
無い。

私は即答で
丁重にお断りした。

それから
私はあまり
橋内さんに会わない
ほうがよさそうだと思い、同伴や、アフターに誘われても、用事があると言って断るようになった。電話があっても
二回に一回は
出ないようにもした。
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