一匹狼な彼氏と能天気な彼女
俺にビビりもせず、堂々と面と向かって話してくる。
そんな奴、久しぶりだ...
「.........おい。」
気づけば、立ち上がってどこかに行こうとしてる女を呼び止め、
「...お前、俺が恐くねぇのか...?」
そんなことを聞いていた。
返事は...
「別に恐くないよ。だってホントかどうか分かんないもん。」
...ホントにそう思ってんのか?
「...ホントのことだったらどうすんだ?」
今度は試すように聞いてみた。
「別に。だったらそれでいいじゃん。あたし関係ないし、恐がることなくない?」
その言葉を聞き、心が何か温かいものに包まれてくような感覚になった。