絶望の部屋
声の正体は江藤栞と前原七海だった。


「あんたらほんとどんくさいわね。私達が来なかったら今頃死んでたわよ」と七海が強い口調で言ってきた。


「ありがとう。ほんとに助かったよ!」と一成が頭を下げた。



「怪我はありませんか?」と栞が疲れが吹き飛ぶ笑顔で聞いてきた。


「いや、大丈夫です。ほんとに助かりましたありがとうございます。」


この子達はやっぱり他のメンバーとは違った。


あの笑顔にはほんとに癒されるよ。


ただ手に銃を持ってるところを除けばね……。



「あの…一成さんに悠哉さん!お話があります。」と栞が言ってきた。


「えっ…何ですか?」


「私達と組んでいけるところまど一緒に生き残りませんか?」と栞が言い、


「あんたらに拒否権はないよ。私達があんたらの命助けたんだからね」と七海が言ってきた。


「いや、こっちからもお願いしたいぐらいですからこれからよろしく。

あと敬語やめていいよ!俺苦手だから」一成は言った。



「僕からもお願いします。僕らもできる限り争うのは嫌だからね!」


正直この子達と組めるなんてこれ以上のことはない。


しかも一番まともなのはこの二人だし僕らが断る理由もなかった。


「ありがとうございます。


私達2人で話してたんです。組むならあなたたちが一番信用できそうだって。」と栞が言った。



「まぁ私は栞があんたらがいいって言うから仕方がなくよ」と七海が一成の方を見ながら言った。



「いやいや、俺らも思ってたよ。君ら2人可愛いし性格良さそうだしね。

俺らは見た通りバカ2人だけどこれからよろしくな」と相変わらず思ったことをストレートにゆう一成を見て僕は凄いとしか思えなかった…。


そしてそうやって栞と七海と喋ってるうちに笛がなった。


ピーーーーーーーーッ



「陣取りゲーム一回戦終了ーーッ」
ゼツボウの声が鳴り響く。



「みなさん武器をおいて近くの扉に入ってください。」とゼツボウの指示があり僕ら4人は一番近い扉から入って集会所へ向かった。


集会所にはもぉ眼鏡女と優の二人組が座っていた。


「あんたら何人やったの?」と眼鏡女が聞いてきた。


「私達は4人です全員で…。」と栞が答えた。



「ふーん、まぁまぁやるわね。少しは見直してあげるわ」と偉そうな面で言ってきた。



「あのそっちは何人何ですか…?」と僕が聞いてみた。



「俺たち5人だよ。」と優が不気味な笑みで答えた。


正直ゾッとした。


こいつはほんとに関わっちゃダメなやつだ。


そうこう話してるうちに全メンバーが帰ってきた。



だけど最初より一人少ない。


よく見るとあのおとなしそうな子と一緒にいた笠谷隆と名乗っていた一成に似た子がいない。


「あの…永沼君。笠谷君は?」と聞いてみた。


「ぼっ、ぼくを守って死んだ」と震えながら答えてくれた。


やっぱり僕らの班だけ誰も死なないなんて甘い話しないよな…。


「僕はもぉおしまいだ。隆を無くしてこのゲームに勝ちのこるなんて無理だよ。」と泣きながら弱々しく言っている。


「諦めるのは自分で頑張ってからにしろよ。お前のために死んだ笠谷君に申し訳ないと少しは思えよ」と一成が怒りながら言った。


永沼正也はなにやら小さい声でぶつぶつ呟いているみたいだけど何を言ってるかわからかったし、何よりあの目が恐い?と言うより気持ち悪かったから関わらないことにした。


それより気になったのは永沼君の服が血で染まってることだけど僕は関わるのをやめた。


ギィィィィィィィィィィィィィィィイ

と扉の開く音と同時に声が聞こえた。


「おめでとうごさいます。一回戦は圧勝ですよ」とゼツボウが笑いながら言ってきた。


やっと終わった。


一回戦が果てしなく長く感じ終わりと言う言葉にどっと疲れが襲ってきた。


「相手側の生き残りは一名。こちらは七名です。一人の犠牲だけで勝ち残ったことを誉めさせていただきますよ。」とゼツボウが言ってきた。



「じゃあ次のゲームはいつですかね?」と優がゼツボウに聞いた。


「次は2日後に陣取りゲームの二回戦をしてもらいます。

この2日間は勝ったご褒美として楽しんでください。時間は今日と同じ時間に集合なんで時間厳守でお願いします」
とゼツボウが答えた。


2日か…。次はちゃんと装備を持っていこう…。今日も危なかったからな。




「あっ、今回あなた方が取った駒は7マスですが一人死んでしまったのでマイナス1ぽいんとで6マスになります。ただいま暫定2位なんで頑張ってくださいねー」とゼツボウは言って扉を閉めて帰った。



こうして1日目のゲームは終わった。

信頼できる仲間もできて無事勝利できたがまだまだ始まったばかりでこれからほんとの絶望を見ることをこの時の俺達は知るよしもなかったのだった…。
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