絶望の部屋
掃除も大体終わりそろそろみんなが登校してきてもいい時間になってきた。

それにしても先生には一番腹が立つ
人のことを呼んどいて掃除だけさせて自分は家でギリギリまで寝てると思うとこの怖さより怒りが勝ってきた!


「大体今日に限ってなんでみんなこんな遅いんだよ。」

「これじゃほんとに気分が絶望だぜ全く。神様もこの事を言ってたのかな」と笑いながら言うものの、
ふと何かを思い出してきた
そうあの夢だ。

こんな大事なことを今思い出すとは…
悠哉の顔は青ざめ、急いで帰る用意をし帰ろうとしたが既に手遅れだったようだ。
教室のドアは開けたままにしてたはずなのに完全に閉じきっている。
必死に潰そうとしたがやはり意味がなかった。


悠哉が思い出した夢の内容は、絶望の部屋の存在だった。

これで全てが繋がった。

あの訳のわからない二人からのメールも、あの社会のあわれむ目も、先生に呼び出された理由も全てわかった。

そしてなにより僕が教室について誰もいないはずの教室で喋ったのも、それはそこに絶望した子供を助けられなかった罰で殺された先生の死体が座っていたからだ。


全ては思い出したくない願望と現実を見てない自分がいいように世界を見ていたからなにも見えないようになっていたんだ。
「すいません先生、僕が、僕が………」
泣きながら悠哉は先生の死体に謝った。
だか先生はもぉ帰ってこない
僕はもぉ絶望の中に閉じ込められたのだ…



絶望だ
神様は僕を守ろうとしたのに僕はそれを無視し、学校に来てしまった。

これでもぉ瑠璃にも一成にも二度と会えないのだろうな
こんなことなら最後に別れぐらい言いたかった。
僕の数少ない大切な友達に………。
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