老いたる源氏

浮舟6

結局浮舟は生きていました。
横川(よかわ)の僧都の一行に瀕死のところを
助けられ小野の尼寺にかくまわれます。

浮舟は記憶喪失になっていてまったく過去の
ことは思い出せません。

尼寺では亡くした娘の身代わりに授かったと
尼君は必死で看病しますが本人は死に損なった
ので尼にしてくださいとせがみます。

徐々に記憶を取り戻していくにつれ、浮舟は
元の高貴な輝きを増していきます。

よほどの秘密がおありなのだと尼君たちはひた
隠しておりましたがとうとう殊勝な亡くした娘婿
に見つかってしまいます。

しつこく求婚される浮舟は尼君たちが初瀬詣でに
行ったすきを見て僧都の下山の時に出家を願い出ます。

大急ぎで落飾受戒を済ませて僧都は加持祈祷のために
宮中に上がります。そこで僧都は祈りの後、中宮と薫の
愛人小宰相の前で浮舟のことをうっかり話してしまいます。

ついにそのことが薫の君の耳に入ります。
< 63 / 65 >

この作品をシェア

pagetop