アイカワラズ -Ten Years-

「おい、高木からかうのも、いい加減にしとけよ」

「からかってないわよ。本当だもん。嘘だと思うんなら、恭子に聞いてみなさいよ」

「マジか。おい、良かったじゃねーかっ、高木」

「…」

「ん?高木?」

「…」

ダメだ。目の焦点があってねえ。

「だから、頑張ってね、高木」

爆弾発言を残して、杉本は席に戻って行った。

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