好きと言えなくて
は…? ここでまさかの告白! 呆れてモノが言えなくなった私は、全員の湯のみを回収して、席を立った。

「うららちゃん、えらいハッキリ言うなぁ……」

社長が呆れを通り越して感心しているようだ。

「だって、気持ちはハッキリ伝えないと、相手に伝わりませんよ?」

その言葉が、私の胸に突き刺さった。

今、正義がどんな顔をしているか、どんな気持ちになっているか、私には見えなかった。



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