幸せになっていいですか
濡れた髪を拭きながらリビングへやって来た。

「真理、いつもごめんな遅くなって・・いただきます」

「簡単でごめんね。召し上がれ」

「今の仕事、来週には落ち着くから」

「そっか・・・」

「何?なんか心配ごとでもあるのか?」

「一哉の体調が心配なだけ。来月には式もあるしね」

「もう来月だもんな」

「早かったね」

「俺にしたらやっとだけどな」

「やっと?」

「どれだけ待ったか・・・」食べながらさらっと言った。

「ごめんね」

「勝手に待ってただけだから気にするな」と笑って言った。

「今でもほんと運命ってあるんだなって思うの」

「だろ。俺も真理と出会ってそう思った」

「感謝だね。みんなに」

「そうだな」やさしく笑いながら頭を撫ででくれた。

いくら遅くなっても少しでも会話をするようにしている。

お互い中々ゆっくり話す時間が無くなってしまっているので、

一哉が話してほしいと言って来た。

さすがに眠い時はしないが、私もできるだけこの時間を大切にしている。

「もう寝なきゃ」

「そうだな・・じゃ寝るか」

一哉は先に寝室へ行った。片付けも終わり、寝室へ行くと、もうすでに

寝ていた・・・。疲れも相当たまってるなと思った。

お疲れ様と頬にキスをして、眠った。
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