幸せになっていいですか
廊下に出ていると、辞令が張り出されていた。

同じ課の子達が何だか騒いでる・・・。

「真理さん。加奈子さん」

「何?朝から?」

「二人とも知らないんですか?」

「何が?」

「辞令見てませんか?」

「あー新藤さんの?」

「じゃなくて、二人の」

「ふたりの・・・?」

「二人とも営業1課移動です」

「きいてなーーーい!!」二人同時に叫んだ。

「あの野郎・・・」

「加奈子・・・落ち着いて・・・」

「落ち着いていられるかーー!!今朝から何度も何度も・・・」

(確かに、一哉さんも言ってなかった・・・しらなかったはずはないのに・・・)

辞令の前で立ち尽くす二人・・・。

「やられた」

「うん。やられたね」

「誰の仕業?」

「良樹。覚えてろ」

加奈子の後ろから殺気が感じる・・・

(加奈子これ以上怒らないで・・・)

引き継ぎもあるので、しばらくは1課3課と行ったり来たりだな・・・

はぁ~腰が重い・・・。二人で1課へ行った。

もうそこには、良樹さんと一哉さんが仕事を始めてた。

やっぱり二人ともかっこいい。絵になる。素敵だなぁ~

(素敵?・・・何考えたるんだろう・・・)

良樹さん帰ってきて懐かしんでる人もいる。

(あの二人みたら女子社員が黄色い声をあげるわ)

二人を遠くで見ながら、自分のデスクへ向かった。

「え?ここ?」

(優志の席だった・・・優志・・・)
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