幸せになっていいですか
目が覚めた・・・窓の外はまだ暗かった。

一哉の寝顔を見ながらやさしく笑ってしまった

「ん?どうした」薄目を開けてやさしく顔に手が触れた

「え・・・内緒」少しもぐって一哉の胸の中に顔を埋めた。

「何で・・・内緒なんだ」やさしく抱きしめてくれた

「だって・・・幸せだなぁ・・・って」

「真理は・・可愛いな・・」さらにギュッと抱きしめてくれた。

裸で抱き合っているからお互いの体温の温かさが伝わってきて

物凄く気持ち良かった・・・。

そのままベットの中で色んな話をした。

私が入社した頃・・・初めて出会った頃・・・優志のこと・・・事故のこと・・・

再会した時・・・告白した日・・・一緒に住んだ時・・・

結婚を決めた日・・・そして今・・・

「真理・・・もう離さないから・・ずっと・・」

「私も・・・」

ベットの中から窓の外を見ると空が薄明るくなってきた。

「夜が明けるね・・・」

「そうだな・・・」

バスローブをはおり窓の近くへ行った。

遠くに見える海のから朝日が昇り始めた。もうすぐ夜が明ける・・・

「綺麗・・・」

薄っすらと空の色が変わっていく様子をじっと見ていた。

「真理・・・」一哉に呼ばれて横を向いた。

「愛してる・・・」やさしく笑い唇にそっと触れた。

一哉・・私も愛してます・・・これからもずっと一緒にいてね・・・

あなたとなら・・・幸せになれるから・・・

朝の光を浴びながら抱き合った・・・。



 ~Fin~
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