嘘つきなポーカー 1【完】
その日の夜、傷だらけになった恭平は、自分の部屋の床を殴りながら叫んだ。
「くそっ…くそ!」
銀髪の少年の鋭い眼差しが、鮮明に脳裏によぎる。
ピンポーン――…。
その時、玄関のチャイムが鳴ったかと思うと、少しして誰かが部屋に入ってくる。
「恭ちゃん?」
ドアの方向から聞こえてきた愛しい声に、恭平は振り向いた。
その恭平の顔を見て、由佳は目を丸くする。
「どうしたの?その怪我。」
由佳は恭平のもとに駆け寄ると、顔についた傷に優しく触れた。