優しくないっ、優しさを感じない!
「応援するとか言ってたわりには攻める気満々かっていう…なんだよもうほんと」
「……」
「だったらもっと作戦練らせて欲しかった。まさかこんな早いとは誰も思わない…って、あれ?レナちゃん?」
「……」
「れ、レナちゃん…?」
「……」
あたしがついツッコミを入れてる間に、レナちゃんの表情は随分険しいものになっていた。そしてジッと…さっきから、なんだかあたしをモノ言いたげに見つめてる。
「ど、どうしたの?…あ、怒ってる?そ、そうだよね、こんなの急に言われたって迷惑だもんね。困っちゃうよね。ごめんね、コースケからも謝らせるから、だからその…」
「ヒロちゃん、怒ってないの?」
「許してやって欲しいっていうか…へ?」
思わず、キョトンと目を丸くするあたし。そんなあたしを見てレナちゃんはより一層複雑そうに表情を険しくさせる。
「だって、嫌じゃないの…?あんなに大好きで、ずっと好きだったのに、それなのに私が…私なんかが…」
そう言って、どんどん瞳を曇らせていくレナちゃん。そんなレナちゃんに…あたしがかける言葉は、決まっていた。
「ちょっと待ってレナちゃん。それ、やめよう」
「…え?」