【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
食堂で、新しい瓶とグラスを手にした三浦さんが
「さぁ、忘れちゃならねぇ。ゆっくりと酌してやってくだせぇ。」
「失礼しやす。」と声をかけドアを開けた。
「三浦さん…。」
涙ぐむ私に
「一番先に伺いたかったんですけどね。お写真は向こうにあっても、やっぱり酒はこっちでゆっくりとね。」
三浦さんは位牌の前に歩いていくと父と母に深く頭を下げた。
私もその姿に涙しながら父と母に深く頭を下げた。
位牌の前には日本酒の入った盃が置いてあって
「若でしょう。」
三浦さんの言葉でもう涙が止まらなくなった。
私は、父と母にお酌をした。
「お父さん、お母さん、私はこんなに幸せよ。」
報告をしながらポロポロと涙がいくつも零れ落ちた。