百物語

そんなんでも怪我の経過は良くて、とうとう明日には帰るっていう夜のことでした。



夜中に、生臭くて目が覚めたそうです。


汚い川とかドブにネズミの死骸が浮かんでるみたいな、尋常じゃない悪臭だったと。

それが、壁からするんです。


しばらく寝つこうと頑張ったんですけど、本当に耐えられなくてベッドから降りようとしたら





























ベッドの下、床との隙間から顔を出して、白目しかない女がこっちを見上げていました。





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