なんで私が芸能人ッ!?






「好調だな。」




撮影が終わったりまにそう声をかけると
はい!って元気のいい返事が返ってきた。
どうやらすごく未夢目線になれるらしい。





「んーと、感情とかが未夢のものになって、自分が消せるんです。」





「消す……。まあ進歩したってことなのか?」





未夢の言葉に少し疑問を持って問いかける。





「はいっ、多分。」





そう笑顔で答えるりま。
けど……役になりきれるっていう風な言葉は聞いたことがあっても、自分を消すって言葉を聞いたのは初めてだ。





「多分ってなんだよ。」





不安を隠すように笑ってそういうと、そんなことは置いといてとか言いやがったりまがスタンバイに向かった。
……さて、どうしたもんかな。










その後しばらくして撮影が終わって戻ってきたりまは、少し宮崎さんと話してきたようだ。
そんでやっぱり……疲れてる様子。





つーわけでまぁ励ますつもりで褒めてやったのに超謙遜しやがるりま。
………だから。





チュッ………





お仕置きとして鼻にキスを落とす。
案の定顔を真っ赤にした様子が笑えて、





「ぶはっ……顔あっか。」





って言うと顔をさらに赤くして起こるりま。
本当予想通りに動くからツボ。
しかもその後も超わかりやすい怒り方してやがる。






「ぷっ……」





つい吹き出せばむくれて、すっげー可愛い。
ってやべ、俺結構重症かも。
っつーかなんか最近俺までおかしくなってきた気がするわ。






え?キスしたのは我慢できなかったからじゃないのかって?
んなわけねぇし。















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