なんで私が芸能人ッ!?










「??おい、早くしろ。」






そういわれて眼鏡を外そうとする手が震える。
人前で眼鏡を外すことの恐怖で。










**********************りま、7才*********************************************







私に向けられる目は全て私を認めてくれてはいない。






そしてその目は、芸能人の妹だからって調子に乗るな


だとか、


なんでお姉ちゃんみたいに出来ないの?



とか、




親までもが、そう言っていたんだ。








こんな環境で、私も可愛いげの無い子供になってるかもしれない。





でも……調子になんて乗ってない。
なんでお姉ちゃんと比べるの?
なんでお姉ちゃんと一緒にしかみてくれないの?







始めこそそう思ってたけど、そんなことを考えることさえ疲れてしまった。







もう嫌だ。
もう疲れた。






なんでもいいから周りの目から解放してほしい。
そんなときに出会ったのが、この眼鏡だった。








本を買った帰りに通りかかった眼鏡屋で訳もなく惹かれた。
使うことが少ない貯めたお金で買ったが、自分でもダサいと思った。
そもそも、サイズあってないし。確実に。







でも……別に良い。もともと地味に生きようと思ってたんだから。







それから店を出て眼鏡をつけてみた私は驚いた。
景色が変わったんだ。






まるで、自分の周りになにか結界が張られてるようで、周りと自分を隔ててくれた。
周りからくる全てのものが結界によって阻み、自分を守ってくれてる気がした。







この日から私は、一人きりの時しか眼鏡を外さなくなった。
眼鏡が不便なときもあったけど、その分救われた。






親からの目も、周りの目も、何もかも浸透してこない。
この眼鏡が有る限り。
そう思えた。







けどきっとそれは、人前で眼鏡を外す恐怖へもつながっていたんだと思う。










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